砂糖抑え、軽くしっとり プレーン テンダーシフォンケーキ(小山)

下野新聞
2020年8月15日

 「体にやさしい」をコンセプトに、たどり着いたスイーツがシフォンケーキだった。オーナーパティシエの沖成弘(おきしげひろ)さん(38)は「高齢者でも食べやすい。そんなスイーツを目指してきた」と語る。自宅の一角を改装した店内のショーケースにはカラフルなシフォンケーキが常時10種類ほど並ぶ。

 まずはシンプルな「プレーン」(ホール2千円、カット250円)を試してほしい。砂糖の量を通常の半分程度に抑え、はちみつとメープルシロップに置き換えてやさしい甘さに仕上げた。口当たりが軽く、しっとりした食感は専門店ならでは。

 サラリーマン生活になじめず、退職してパティシエの専門学校に入り直した。卒業後はケーキ店でアルバイトしたり、ホテルのカフェを立ち上げたりするなどして経営も学び、スイーツ激戦区の地元小山市で2014年12月、開業にこぎ着けた。

 高校時代はウエートリフティングの国体選手。会社員時代はサーフィンに熱中し、各種大会で入賞するほどの腕前だった。開業してからは趣味を封印した。「それでも今の暮らしが充実している。好きなことを仕事にできたので」と、笑顔を見せた。

 【メモ】小山市犬塚8の5の10。定休日は毎週火曜日、第2、4水曜日。営業時間は午前11時~午後8時。(問)080・2346・1348。

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