栃木県立美術館で2点6000万円相当の絵画お披露目 県内ゆかりの企業が寄贈

下野新聞
2026年10月26日

栃木県上三川町に研究開発と生産の拠点を置く化粧品メーカー「シーボン」(東京都港区)が2024年度に県へ寄贈した洋画家・東郷青児(1897~1978年)の絵画2点(計6000万円相当)の修復が完了し、県は21日、宇都宮市の栃木県立美術館でお披露目式を行った。24日から当面の間展示する。

東郷は柔らかな色彩と曲線で描く、「東郷式美人画」と呼ばれた女性像で人気を集めた昭和を代表する画家。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」で主人公のモデルとなった作家・宇野千代と一緒に生活していたことがあり、改めて注目されている。

作品は1969年制作の「浮遊する3人の女性」(縦184cm、横437cm)と、73年制作の「憩い」(縦350cm、横180cm)。上三川工場などシーボンの施設に長年飾られていた作品で、画面全体のクリーニングなどを行った。

2点とも代表的な美人画の作風だが、3mを超える作品は珍しいという。県立美術館が東郷の作品を所蔵するのは初めて。

お披露目式には福田富一知事やシーボンの崎山一弘社長ら関係者約20人が出席。崎山社長は「栃木県は60年近く工場が操業する思い入れのある場所。多くの人に作品に親しんでいただき、末永く大切にしてほしい」と話した。

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