若冲人気で菜蟲譜企画展大盛況 佐野市吉澤美術館 ショップ売り上げも10倍

下野新聞
2016年11月16日
「菜蟲譜」が期間限定公開され多くの来場者が訪れている吉澤記念美術館

 【佐野】江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)作の国重要文化財「菜蟲譜(さいちゅうふ)」が期間限定公開されている市立吉澤記念美術館の特別企画展「東と西の蕪村」の来場者が、先月29日の開幕から約2週間で2930人に上り、同館の昨年度総入場者の半数に迫るほどの大盛況となっている。同館のショップ売り上げも通常の10倍で、同館は「平日にも多くの人に来ていただき、若冲ファンの裾野が広がった印象。与謝蕪村(よさぶそん)にも関心のある人が多い」とみている。

 菜蟲譜は若冲晩年期の代表作。縦約32センチ、横約11メートルの巻物に野菜や果物、昆虫など計約160種がユーモラスに描かれている。同館での公開は2年ぶり。

 来場者は前回公開時、38日間で計5984人、1日平均は157人だった。今回は13日までの1日平均が225人と、前回の約1・5倍で推移。菜蟲譜を目当てに都内をはじめ、北九州市や福島県など県内外からも訪れているという。

 同館は、東京都美術館で今春開催された「生誕300年記念若冲展」が連日行列ができるほど人気となり、若冲への注目度が高まっていることが影響しているとみている。

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