鮮やか、春の香り 行方でストック出荷最盛期
茨城新聞
2021年3月19日
春の彼岸に入り、鮮やかな色と甘い香りが特徴の花、ストックの出荷が茨城県行方市の生産農家で最盛期を迎えている。ハウス内には紫や赤、白などに色づいた花が咲きそろい、春の香りを漂わせている。
ストックは南欧原産のアブラナ科で、量感のある花をつける。同市藤井、関野繁さん(74)方では、ハウス2棟約500平方メートルで約1万本を栽培。関野さんは、妻の久子さん(69)と共に、花の咲き具合を一本一本を確かめながら収穫し、長さを整えて束にする作業に追われた。
ストックは仏花としても用いられ、春の彼岸前は特に需要が高く、多い日で1日に約300束を出荷しているという。関野さんは「香りと色を楽しんで、心を癒やしてほしい」と話した。作業は今月下旬まで続き、市内の直売所に出荷する。