だしの効いた優しい味 和風ロールキャベツ 和食 縁(大田原)

下野新聞
2020年10月2日

 風が少しずつ冷たさを増すこの時季は、だしの効いた優しい味が恋しくなる。秋冬限定の「和風ロールキャベツ」は、染み込んだだし汁が肉汁と共にあふれ出し、体も心も温めてくれる。

 鶏と豚の合いびき肉をキャベツで包み、かつおだしに塩、しょうゆとシンプルな味付けで約1時間蒸し煮にする。そのまま一晩冷まし、口の中でほどける柔らかい食感に仕上げている。

 上には千切り野菜をこんもりと載せ、セロリの香りをアクセントに。

 店主の平山弘明(ひらやまひろあき)さん(39)は「あっさりした味わいで、女性や高齢者にも気軽に食べてもらえる」と自信を見せる。

 平山さんは都内などで約20年修業を積み、昨年12月に地元で独立。バーの空き店舗を受け継いだ店内は、れんが調の壁など洋風の造りに和風小物が調和し、モダンで落ち着いた空間になっている。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中は、苦心しながら弁当を販売。その弁当をきっかけに常連となった客もおり、店名に込めた思いのように「お客さんとの『縁』の大切さ」を改めて実感したという。地域に愛される店を目指し、妥協のない料理を提供する。

 【メモ】和風ロールキャベツは1400円。ランチはご飯と味噌汁、小鉢3点、香の物、ドリンクが付く▽大田原市住吉町1の15の18▽営業時間 午前11時半~午後2時、同5時半~10時▽定休日 月曜▽(問)0287・47・7787

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