“サラダ”も“厚焼き”も　たまごサンド　中西珈琲（野木）

　卵サラダか、厚焼き卵か－。多くの卵サンドはいずれを挟むかで二つに分かれる。中西珈琲（コーヒー）の「たまごサンド（８００円）」はぜいたくにも、この２種類を同時に味わえる。

　厚み十分のたまごサンドは迫力満点。一口頬張ると、ほんのりとだしの効いた厚焼き卵とこってりとした卵サラダが混ざり合う。ふわふわの薄切りの食パンとともに卵のうまみを口いっぱいに味わえる逸品だ。

　看板コーヒー「ノギマチブレンド（４００円）」も合わせて頼みたい。苦味と酸味がバランス良くすっきりとした一杯で、たまごサンドとばっちり合う。

　店は京都の老舗喫茶店で経験を積んだ中西康久（なかにしやすひさ）さん（３９）と妻の愛子（あいこ）さん（３９）が約２年半前にオープン。たまごサンドは「卵サラダも厚焼き卵も両方食べたい」と、夫婦の好みを素直に反映させたメニューという。

　入り口にスロープを付けて段差をなくしたり、子どもを遊ばせるスペースを設けたりと、店作りにもこだわりが光る。「世代を問わず親しんでもらえる店にしたい」と、康久さん。夫婦の気さくな人柄も町の人を引き付け、仕事や趣味の話題に花が咲いている。

　【メモ】野木町丸林６７５の５。午前１０時～午後７時。第２、４土曜、日曜定休。（問）０２８０・２３・６４０３。