安斎肇さん、未完成の作品ライブ制作 「えとえのえほん展」 しもだて美術館

茨城新聞
2020年7月11日

NHK・Eテレで放送中のアニメ「わしも」の原作絵本などで知られるイラストレーター、安斎肇さん(66)の「えとえのえほん展」が11日、筑西市丙のしもだて美術館で開幕した。新作34点のほとんどが未完の作品で、展示スペースに設けたアトリエ小屋を安斎さん自身が訪れ、ライブ制作を行い完成させていくユニークな展覧会となっている。会期は9月13日まで。

安斎さんは東京都出身、横浜市在住。グラフィックデザイナーとして音楽関連のデザインを中心に活動していた1992年、テレビ朝日「タモリ倶楽部」空耳アワーに出演し、広く知られるようになった。

今回の展覧会は、新作のほとんどが未完というユニークなコンセプトで実施されている。開幕前日の内覧会に出席した安斎さんは「新作の仕上がりは3割程度。ソーシャルディスタンスに配慮しつつも何度も通っていただいて、作品が出来上がる工程も楽しんでほしい」と話した。

みうらじゅんさん、宮藤官九郎さんらとコラボレーションした作品など約200点を展示。8月10、30日に行われるトークショーの事前申し込み、抽選も予定。問い合わせは(電)0296(23)1601

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