車中泊の旅、動画で紹介　日立の企業企画　茨城県北の農園など巡る　

　県外からの視点で茨城県の魅力を伝えようと、キャンピングカーなどの販売を手掛ける日立市の企業が、県北を中心とした観光スポットを車中泊の旅で巡る様子を動画で発信する企画を立ち上げた。完成した動画が投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。
　
　県内での観光車中泊の旅の発信は、自動車販売のカリスマジャパン(同市東町、永岡誠司社長)が企画し、2月上旬に撮影された。
　
　動画を公開したのは、車中泊で全国を巡る旅の様子をユーチューブで発信する埼玉県出身のウェブデザイナー、菅原拓也さん(28)と東京都出身のライター、恵利さん(33)夫妻。
　
　2人は「えりたくチャンネル」で動画を配信している。現在は新型コロナウイルスの影響で旅を中断している。
　
　永岡社長は、全国の車中泊スポット掲載サイトを運営する「Carstay(カーステイ)」(東京)のスタッフを通じて菅原さん夫妻と知り合い、企画が実現。普段は自家用の軽自動車を使い旅をしている夫妻に、カリスマジャパンで販売している軽キャンピングカー「ジャンピー」を貸し出した。
　
　県内での旅は2日間で、農園やレジャー施設といった10カ所を巡った。日立市内の農園「樫村ふぁーむ」では、野菜の収穫を体験し採れたてを試食。高萩市のたつご味噌(みそ)醸造で「常陸の小京都」と呼ばれる庭園にあるみそ蔵を見学し、常陸太田市の「道の駅ひたちおおた」ではビュッフェスタイルのランチを満喫した。このほか那珂市やひたちなか市などでも撮影した。
　
　永岡社長は「新型コロナウイルスの影響が落ち着いたら、いろいろなスポットを巡ってまちの魅力を知ってほしい」と語った。