町歩きホラー体験 茨城・大洗観光おもてなし推進協 夏の暑さ吹き飛ばす 専用スマホ使い巡る

茨城新聞
2021年7月24日

茨城県大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」(同町桜道)を運営する大洗観光おもてなし推進協議会(大里明会長)は、スマートフォンなどを使って、町を歩きながら恐怖体験を楽しめるホラーアクティビティ「ヒトガタの村」の提供を始めた。ホラーストーリーテラーの稲川淳二さんが物語の制作に携わり、映像にも出演、夏の暑さを吹き飛ばす恐怖の涼を楽しめる。

「ヒトガタの村」の楽しみ方は、うみまちテラスで専用スマートフォンとイヤホンを借り、音声に従い町を巡る。

稲川さんのナレーションから始まり、明るい日中でも、一気に物語に引き込まれる。突然幼い子どもの声が聞こえ、廃村に迷い込んだという設定で進行する。村から抜け出すためにはわら人形の「ヒトガタ」を集めなければならないが、最後にはどんでん返しが待ち受ける。

NECの音響定位や、AR(拡張現実)技術を活用した。衛星利用測位システム(GPS)の位置情報を基に指定箇所の半径約5メートルに入ると動画を再生。顔の向きに合わせ、一定方向から音が聞こえ、実際に語り掛けられているような効果を演出した。AR映像を組み合わせ、現実世界の風景と仮想の空間が融合するよう工夫されている。

約2.5キロを1時間半で町巡りする設定。小学生以上が対象で、1人千円で5人まで同時利用できる。

同協議会によると、地元の人でもあまり足を踏み入れることが少ない神社や、廃校となった小学校付近などを町巡りに加えて地域資源を活用し、物語の世界観を感じてもらえるようにしたという。

同協議会の観光コンシェルジュ、平間一輝さん(25)は「海水浴だけでなく、町全体での観光も楽しんでもらえたら」と期待を込める。

予約も可能で、うみまちテラス公式ホームページhttps://www.oarai-info.jp/page/page000652.htmlへ。

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