夜の図書館探検 水戸で親子ら 怪談読み聞かせも

茨城新聞
2015年9月24日

閉館後の図書館内を探検するイベントが23日夕、水戸市三の丸の県立図書館で行われた。いつも通っている図書館を違う角度から見てもらおうと、同図書館が初めて企画。参加した小中学生は懐中電灯を片手に、昼間とは違った静けさに包まれた館内を巡り、ちょっと怖い話の読み聞かせに耳を傾けるなど、普段と違う図書館の雰囲気を体感した。

「図書館ナイトツアー」には、県内の小中学生と保護者18人が参加。ツアーのスタートは暗い中で、お化けなどを題材にした本の読み聞かせ。話に引き込まれた子どもたちは、話が終わっても拍手を忘れて親子で顔を見合わせてしまうほど。
一人一人が懐中電灯を持っての探検では、昼間は見慣れた「こどもとしょしつ」や新聞・雑誌コーナー、なじみのない地下書庫などを見て回った。途中、幽霊に化けたスタッフが現れたり、書庫の2階から足音が聞こえたりと雰囲気を盛り上げた。
最後に図書館の本の整理の仕方やラベルの見方を学んだ後、幽霊からミッションを与えられ、ヒントを頼りに書棚から必要な本を探した。
ひたちなか市の小学1年生、斉藤悠一郎君(6)は「怖い本が好きなので参加した」と満足げ。日立市の中学1年生、根本今日子さん(12)と廣江里香さん(13)は「違った雰囲気を楽しめた」「コミュニケーションづくりに役立つのでは」と話した。

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