樹齢600年超の御利益に期待 日光・高靇神社で奉納式 スギ巨木使い「胎内くぐり」 

下野新聞
2021年7月7日

 【日光】大室の有志らでつくる「大室の森林(もり)をつなぐ会」が同所の高靇(たかお)神社に設置した、スギの幹の内部を参拝者がくぐる「胎内くぐり」がこのほど、一般公開された。

 胎内くぐりに使われたスギは推定樹齢600年以上で、全長約2メートル、重さ約2.5トン。直径は最大約2.3メートル。同会が昨年11月から木の加工などの準備を進め、6月末までに設置した。

 同神社で行われた奉納式には、同会関係者ら11人が出席。狐塚泰久(こづかやすひさ)宮司(59)が神事を執り行った後、会員らがくぐり初めをして完成を祝った。

 式とともに神事「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」も行われ、参拝者も次々とくぐった。矢野口、自営業安田真知子(やすだまちこ)さん(53)は「木の中をくぐるのは初めての経験。親や自分の健康などを願った」と話していた。

 同神社は設置を記念して胎内くぐりをデザインした御朱印も作った。1枚千円で、枚数は樹齢にちなみ限定600枚。

 (問)同神社0288・26・6240。

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