開運招く黄金の「うさぎ」 日光二荒山神社が像制作

下野新聞
2022年9月2日

【日光】山内の世界遺産・日光二荒山神社は、幸運や金運を招く新たなシンボルとして黄金の「良い縁うさぎ」像を制作し、1日、同神社で関係者による除幕式を行った。

日光開山の祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)が男体山登頂を果たし、二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)を祭ってから1240年となることを記念して作った。鋳造金箔(きんぱく)仕立てで、高さは台座を含め150センチ。幸運や成功をもたらすといわれる鉱石「ラピスラズリ」を手に持つデザインで、当面は同神社拝殿前の石畳に設置される。

祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主命(おおくにぬしのみこと))が登場する古事記の「因幡の白兎(うさぎ)」をモチーフにした。新型コロナウイルスをはねのけ、うさぎ年の来年が良い年になるようにとの思いも込めた。同神社にはこのほか、大国殿に黄金の「開運ねずみ像」が祭られている。

この日は、拝殿で神事を執り行った後、居合わせた参拝者が見守る中、神職や関係者が除幕した。

同神社は「うさぎ像が男女の縁だけでなく、あらゆる良い縁を結び、平和につながる存在になればと思う。ぜひ多くの人に参拝してほしい」としている。