たわわに実る青梅 水戸の偕楽園、恒例の梅の実落とし 「今年は豊作」 

茨城新聞
2021年6月10日

水戸市の偕楽園と弘道館で9日、恒例の梅の実落としが始まり、作業員がたわわに実った青梅を収穫した。今年は開花時期に当たる2月下旬ごろの天候が安定したことから豊作で、昨年の1・5倍となる約4・5トンの収穫を見込んでいる。

偕楽園の東西梅林(同市常磐町)では、作業員が長さ約4メートルの竹ざおで枝を揺すって、実を落とした。県水戸土木事務所偕楽園公園課によると、今年の開花時期は受粉を促すニホンミツバチが盛んに活動。雨が多く気温が高かったことも豊作につながったという。

梅の実落としは10日も行う。収穫した梅は食品加工業者や酒造会社に販売。新型コロナウイルス感染予防のため、一般販売は昨年に引き続き中止とした。同事務所の大森理次長は「最近は不作が続いていたが、今年は豊作で、丸々とした梅の実が見られてうれしい」と話した。

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