春告げるカタクリ開花 利根・大平野生植物園 21日まで観賞会

茨城新聞
2021年3月16日

茨城県利根町の町民有志が保全、整備する同町大平の大平野生植物園で、春を告げる多年草「カタクリ」が咲き始め、薄紫のかれんな花が来園者の目を楽しませている。「観賞会」として、広く来園を呼び掛けている。21日まで。

同園は、土地の管理者が亡くなったことで放置されていた里山を有志の手で整備、再生。里山に遊歩道などを整備し、カタクリのほか、ヤマザクラ、ヤマユリなど、さまざまな草花が楽しめる。

カタクリは「春植物」と呼ばれる植物の代表で、早春にほかの草木に先駆けて花を咲かせる。園長を務める倉本末次さん(78)によると、見頃は18日前後という。

町内から友人と2人で訪れた太田高子さんは「まだ少ないけど、かわいい花でとてもきれい」と話し、倉本園長は「間近に見られるのでぜひ訪れてほしい」と話していた。

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