美乃浜学園駅13日開業 ひたちなか海浜鉄道湊線、7年ぶりの新駅 荒天で式典は中止

茨城新聞
2021年3月13日

茨城県ひたちなか市内を走るひたちなか海浜鉄道湊線(勝田-阿字ケ浦駅、14・3キロ)の新駅「美乃浜学園駅」(同市磯崎町)が13日、開業した。2014年に開業した高田の鉄橋駅以来7年ぶりの新駅で、同線11カ所目の駅と

同日は美乃浜学園駅で開業記念式典を開く予定だったが、荒天の予報を受けて中止となった。

同駅は4月開校予定の小中一貫義務教育学校「美乃浜学園」(同所)の最寄り駅で、平磯-磯崎駅間に新設。多くの児童、生徒たちが通学で利用すると見込まれる。

市によると、事業費は設計と工事費合わせて計約5426万円。国の補助金を活用し、国と県、市がそれぞれ3分の1を補助した。

ホームは延長約65メートル幅約3メートルで3両編成に対応。安全対策として、列車非常停止装置や列車接近案内装置、固定式ホーム柵、防犯カメラを設置した。案内放送装置や車椅子対応スロープ、点字ブロックなども設けられている。

開業を前に同社の吉田千秋社長は「美乃浜学園の児童、生徒たちが安全に通学できるようにすることが一番の使命。その上で、子どもたちに鉄道の魅力も感じてもらいたい」、大谷明市長は「新駅を中心に新たなにぎわいや、地域の活力が生まれることに期待したい」と話している。

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