ブックオフ新ブランド 「リマーケット」前橋に1号店 レトロ家電、廃材アート

上毛新聞
2021年3月2日

リユースショップを展開するブックオフコーポレーション(相模原市、堀内康隆社長)は26日、不用品に新たな価値を生み出し、循環型社会の実現を目指すブランド「REMARKET(リマーケット)」を立ち上げると発表した。1号店を3月5日、ブックオフスーパーバザー17号前橋リリカ店(前橋市国領町)にオープン、レトロなデザインの家電製品や廃材を使ったアート作品などを展示販売する。

黒電話やカラフルなラジカセなどをそろえた「リユースギャラリー」や、廃材を使ったデザイナー商品が並ぶ「アップサイクルギャラリー」、中古家具を活用した空間設計の相談窓口などを設ける。廃材で雑貨を作ったり、パソコンを解体したりするワークショップも開く。広さは約200平方メートルで、既存店の一部を改修する。

「使い方を創造し、捨て方をデザインする」をコンセプトに、廃棄物の素材としての魅力や新しい活用方法を提案する。同ブランドは、資源循環のコンサルティングを手掛ける総合リサイクル業のモノファクトリー(東京都品川区)と共同で立ち上げた。同社グループ会社で前橋市内に工場があるナカダイ(同)も連携する。

前橋リリカ店はブックオフの店舗の中で最も広く、売り場スペースを確保できることから1号店に選ばれた。リマーケットでは従来の店舗では買い取り対象でなかった古い電話機や時計なども買い取るという。同店での反応を踏まえ、全国に広げたい考え。

同社は「中古品が新たな価値を持つ商品に生まれ変わることを体感してほしい」としている。