茨城空港、運航を再開 1カ月ぶり、国内4路線
新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の全路線が運休していた茨城空港(小美玉市)で1日、国内4路線が運航を再開した。約1カ月ぶりとなる空路復活に、空港では利用客の見送りや出迎えが行われるなど歓迎ムードに包まれた。
再開したのは、スカイマークが運航する神戸、札幌、福岡、那覇の国内全4路線。一部を減便しながら運航を始め、8日以降は神戸と札幌各2往復、福岡と那覇各1往復の全便で運航が再開する。いずれも2月2日以降、全ての便で運休していた。
スカイマーク茨城支店によると、那覇空港に向かう午前11時5分発の便には定員177人に対し72人が搭乗。滑走路脇のエプロンでは、県や空港関係者らが手を振り、出発を見送った。この日の他の便も4~5割ほどの搭乗率で、「(6府県の)緊急事態宣言解除を受け、今後の予約も徐々に戻りつつある」(同支店)状況だという。
利用者も再開を歓迎する。夫婦で沖縄旅行に向かうという群馬県伊勢崎市の霜鳥真弓さん(63)は「茨城空港は駐車場や規模感などの面で使いやすいので再開はうれしい。食事や移動など、感染対策に注意しながら観光を楽しみたい」と話した。
県の鈴木信昭空港対策監は「昨年に続き2度目の全便運休に追い込まれたが、無事に再開し安心している」と安堵(あんど)の表情。一方、国際線の再開見通しは立っていないことから「これからさまざまなイベント開催などを検討し、空港の利用促進を図りたい」と話した。
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