独学のそば 甘みと風味 えび天盛り 玄味 そば市(鹿沼)

下野新聞
2020年12月29日

 みずみずしく歯応えのある麺。何度もかみしめるとそばのうまみが口の中に広がる。「えび天盛り」(1100円)はナスやマイタケなど数種類の天ぷらが付き、食べ応え抜群。昼時に多くの人が注文するのもうなずける。

 店主の落合幸一(おちあいこういち)さん(68)はプレス加工業の傍ら独学でそばを勉強。暇があればそばを打ち、知人に配った。率直な感想を参考に研さんを重ね、2007年に自宅敷地内に店を構えた。

 地元永野地区から玄そばを仕入れ、自分で製粉する。そば粉を粗めにひくことでのどごしがよくなり、甘みと風味が一段と際立つという。「地元産にこだわってそばを打ってるのでぜひ味わってみてほしい」

 ごはんも食べたい人は「えび天丼セット」(1100円)がお薦め。大エビ2本、野菜が2種類の天丼がそばに付く。「よくそばと天丼どっちが小盛りか聞かれるが、うちはどっちも1人前の量なんだよね」と落合さんは笑う。

 お客さんにおなかいっぱいで帰ってもらいたいとの店主の思いが伝わる。

 【メモ】鹿沼市久野275の6。午前11時半~午後2時。火曜定休。年末は29、30日休み。年始は1月6日から。(問)0289・85・2783。

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