グランピング楽しんで ホテルクリスタルパレス 屋外カフェリニューアル ひたちなか

茨城新聞
2020年12月30日

ホテルやレストランを展開する長寿荘(ひたちなか市、海野泰司社長)は運営する「ホテルクリスタルパレス」(同市大平)にグランピング施設をオープンした。ホテルの客室や大浴場も利用でき、キャンプ初心者でも気軽に楽しめるのが特徴。新型コロナウイルス感染拡大で高まるアウトドア需要を取り込んでいく。

施設は敷地内にある屋外カフェをリニューアルして設置した。テントは縦横4・5メートル、高さ3メートルで2棟。ダブルベッド2台とこたつを含めた暖房器具、コンセントなどを備える。

ベッドやこたつなどをそろえたグランピング施設のテント=ひたちなか市大平

夕食は常陸牛や活(い)きアワビなどが楽しめるバーべーキューを提供。キャンプで人気のダッチオーブンで作る魚介チャウダー鍋や自家製スモークセット、焼きりんごなども用意した。

テントは最大4人まで利用可能で、1室2人で1泊4万円から。プランはエリア内にあるバーの飲み物代などをセットにした「インクルーシブプラン」とした。

新型コロナ感染拡大を受け、同社は感染リスクを低減できる屋外でのサービスに力を注ぐ。3月に屋外カフェを設けたほか、5月からアウトドアレストランでのバーべーキューイベントなどを行っている。

コロナ禍でアウトドアや近隣を旅行する「マイクロツーリズム」の需要は高まっており、県内外のファミリー層をターゲットに体験型の「コト消費」ができるサービスを提供し、集客増を図る。

同社は「自然豊かな密閉されない空間で優雅にときを過ごすことを求める動きは今後も大きくなる。ホテルならではの安心安全な環境で宿泊だけでなく、体験する場を提供していく」としている。

地図を開く 近くのニュース