銚子電鉄製作「電車を止めるな!」上映 茨城県と県内鉄道4社連携企画

茨城新聞
2020年10月30日

経営再建のために銚子電鉄(千葉県銚子市)が製作した映画「電車を止めるな!」が、茨城県内などで上映されている。県内で運行する四つの地域鉄道と県が連携して企画。各路線の駅舎や沿線施設を巡回して開かれる。各社とも新型コロナウイルス感染拡大の影響で乗客減少の苦境にあえぐ。ひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長は「銚子電鉄の映画を上映し、みんなで地域鉄道を応援する機運を盛り上げたい」と語る。

上映会を企画したのは、関東鉄道、鹿島臨海鉄道、ひたちなか海浜鉄道、真岡鐵道と県交通政策課。

同作品は寺井広樹さん原作、赤井宏次さん監督。廃線寸前の鉄道会社が起死回生の「心霊電車」を企画し、カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが、本物の心霊現象が起こり始めるという内容。

同作品の茨城県での上映について、銚子電鉄の竹本勝紀社長は「鉄道の存続を熱く語るシーンなどが見どころ。上映会が地域鉄道間の連携を深めるきっかけになればうれしい」と語った。ひたちなか海浜鉄道の吉田社長は「鉄道を愛し、残さなくてはいけないという強い気持ちが伝わってくる作品。茨城県でも多くの人に見てほしい」と話した。

上映会は▽龍ケ崎市・竜ケ崎駅展示スペース(10月31日午前9時、正午、午後3時)▽ひたちなか市・百華蔵(11月7、8日午前10時、午後2時)▽栃木県真岡市・SLキューロク館客車内(同13、14日午後5時半)▽大洗町・うみまちテラス(同23日午後6時半)▽下妻市・とばのえステーションギャラリー(同29日午前9時、正午、午後3時)。

料金(事前予約制)は大人2千円、中学生1200円、小学生千円。各会場で、出演者や竹本社長のトークショー、鉄道各社の食品・グッズの販売も行われる。問い合わせは県交通政策課(電)029(301)2606

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