《食いこ》シャンドゥブレ;(つくば市) ガレット、クレープ楽しむ

茨城新聞
2020年3月1日

洞峰公園に近いつくば市の「シャンドゥブレ」はガレットとクレープの店。オーナーの野堀伸子さん(35)によればガレットはそば粉、クレープは小麦粉の生地で作るフランス北部の郷土料理。甘いクレープや食事向きのガレットを気取らない雰囲気で味わえる。店名はフランス語で小麦畑の意味。

焼き台に薄く生地を伸ばす。ぶつぶつと気泡ができ、店内には生地の焼ける香ばしい匂いが立ち込めた。「ぜひ出来たてを味わってほしい」

生地に使うのは自家製の小麦粉や常陸秋そば粉。「せっかくやるのだから一から作ってみたかった。菓子作り好きの母が地元で開発された小麦のユメシホウを作っており、常陸秋そばも栽培してもらっている」。最近は「ゆめかおり」という小麦を試作する。粉だけでなく、なるべく地場産を使い、手作りするのが信条だ。「粒が大きいとざらざらして口当たりが悪くなる。さらさらに細かくなるまで何回もひく」と自家製粉する。混ぜてすぐは「粉っぽさが残る」ため、生地は一晩寝かせる。ガレットの生地はそば粉7に小麦粉3の割合に卵と牛乳、リンゴの発泡酒シードルなどを入れ「カリッとふわっと焼き上げる」。クレープは牛乳と卵、バター、砂糖の生地。

「意外に腹持ちがよくランチにぴったり」のガレットは、卵とチーズとラタトゥイユ(野菜のトマト煮)、自家製ハムとチーズと卵の組み合わせなど5、6種類。ランチタイムはサラダとドリンク付きのセットで提供する。クレープは「もちもちとした食感の生地を楽しんでほしい」。生クリームやアイスクリームは別に頼む。バターと砂糖の「シンプルな組み合わせ」や同市産のイチゴやブルーベリーの手作りジャム、ヘーゼルナッツチョコなど約20種類。

都内のガレット店で働くなどしていた野堀さんは30歳の時「自分で店を開きたい」とワーキングホリデーでフランスに渡り、本場のガレットやクレープを体験した。帰国後、イベントなどに出店していたが、2018年に現在の店を開いた。現在は店舗と移動販売の2本柱で営業する。

■お出かけ情報
シャンドゥブレ
▼住所はつくば市二の宮2の14の16セントラル88ビル101号室
▼営業時間は午前11時~ラストオーダー午後4時(木・金・土はラストオーダー同8時)
▼定休は火曜。臨時休業などはSNS(会員制交流サイト)でお知らせ
▼(電)029(893)4377

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