「県フラワーパーク」リニューアル 園内に宿泊施設 来年4月オープン目指す

茨城新聞
2020年2月29日

県フラワーパーク(石岡市下青柳)のリニューアルについて、大井川和彦知事と石岡市の今泉文彦市長が28日、県庁で記者会見を開き、宿泊施設を園内に新設することを明らかにした。また、レストランを新たに誕生させ、入園ゲートなどを刷新する。合わせて、同園のキャッチコピーとロゴも作成した。2021年4月下旬ごろのオープンを目指す。

県は同園を滞在型観光施設とするため、本年度から2カ年度計画でリニューアルを進めている。今回の新築・改修の事業費は県が約20億円、石岡市が約3億6千万円。

宿泊施設は、園内の「ふれあいの森」に建設。10室程度のロッジと約10基のグランピング施設を設置。ロッジは円形に配置し、屋根にデッキを設けて周辺の景観や星空を楽しめるようにする。レストランは、園内のフラワードームを撤去した跡地に建設。県産食材を使った料理を提供し、花に囲まれながら味わえるようにする。園のエントランスとなる入園ゲートは、県産石材を使用したものにする。

現在約800種類ある同園の人気コーナー「バラのテラス」は、新品種を加え、約900品種のバラを中心に四季折々の花々を組み合わせ、1年を通じて楽しめるようにする。ワークショップ施設では、バラを使った香水作りやヨガ体験、まき割り体験など、年間で100種類の体験イベントを用意する。

また、今回のリニューアルに合わせて作成したキャッチコピーは「感じるいばらきフラワーパーク」とし、ロゴはバラをモチーフに「春夏秋冬」の英語の頭文字「SSAW」をあしらったデザインとした。

県はリニューアルを機に、18年度の約17万人だった有料入園者数を、リニューアル2年目の22年度で25万人とすることを目指す。大井川知事は「地域の周遊観光の核となる観光拠点として国内外から多くの観光客に訪れていただきたい」、今泉市長は「(リニューアルを機に)筑波山麓の豊かな自然や里山の潜在力を知ってほしい」と話した。

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