里山生活を青空学校に 茂木の食農 五感で体験 来月から君島さん夫婦 親子満喫の月1企画

下野新聞
2020年2月19日
「里山ごはんのがっこう」のチラシを持つ君島さん夫婦

 【茂木】小深で里山の自然を生かした「雑穀農家のパンと宿 月noco」を経営する君島佳弘(きみじまよしひろ)さん(32)、紀子(のりこ)さん(39)夫婦が、3月から野菜作りや稲作体験と季節の恵みを生かした食事を楽しむ青空学校「里山ごはんのがっこう」を始める。小さな子や親が自然や農業に触れる場とし、食の自給を五感で学び合う場にしたいという。

 君島さん夫婦は一昨年3月、山里の集落の中の古民家を借りて移住。里山の恵みとの接点をつくることをモットーに昨年4月、民泊事業を始めた。以来月2~4組の宿泊者に、多少不便でも豊かな里山の暮らしの魅力を伝えてきた。

 「がっこう」では、野菜や雑穀の栽培と棚田でのコメ作りを柱に、里山の自然の中で暮らす魅力を体感できるプログラムを月1回用意する。佳弘さんや外部講師が午前中3時間の農作業体験や自然体験イベントを進行し、昼食には紀子さんが旬の野菜類を中心にした体に優しい手料理を用意。午後は作業を続けたり古民家の縁側でのんびりしたりできるという。午前中だけ参加することもできる。

 3月21日は夏野菜の種まき、4月は稲の種まきや春のピクニック、5月は田植えと棚田ピクニックと、12月まで計10回の予定を立てている。各回8家族程度をその都度募集する。

 佳弘さんは「茂木の里山の美しさや鳥の声に触れてほしい」と参加を呼び掛け、紀子さんは「スーパーの野菜しか知らない人にも、野菜を育てる過程を見てもらえる」と期待している。

 参加費大人1500円、中高校生500円。小学生以下無料。昼ごはん代1食1千円。開催3日前までに電話やメール、フェイスブックから申し込む。(問)里山ごはんのがっこう(君島さん)080・6807・5774。 

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