利活用推進協 自転車観光、軽食いかが つくば霞ケ浦りんりんロード

茨城新聞
2019年5月22日

全長約180キロの自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」を訪れた利用者向けに提供するシュークリームなどの軽食を地元事業者らが新たに開発した。沿線の14市町村、県、約100の関係団体で構成する同ロード利活用推進協議会(会長・大井川和彦知事)の総会が21日、土浦市内で開かれ、新商品が関係者らにお披露目された。

新たな軽食は、協議会が誘客促進に向け開発費用を補助し、2018年度はシュークリーム「パリ・ブレスト」(かすみがうら市、かすみマルシェ)▽カステラ、小麦まんじゅう(桜川市、ゆめ紫峰の会)▽チャリ弁(桜川市、旅人Cafe TOYBOX)-の3件を採用した。

パリ・ブレストは、1891年に自転車レース「パリ・ブレスト・パリ」開催を記念して作られた自転車の車輪型菓子を模して考案。イチゴとイチゴ入りクリーム、カスタードクリームを直径約10センチのシュー生地に挟んだ。片手で食べられる味わい深い品を目指し、助成金を生地作りやPR用のロゴ制作に充てた。1個500円で4月から販売している。

総会で試食会が開かれ、参加者からは「食べやすい」「生地が見た目よりしっかりしている」と高い評価を得た。かすみマルシェを運営する第3セクター、かすみがうら未来づくりカンパニーの今野浩紹(ひろつぐ)社長は「ブルーベリー、サツマイモ、メロンなど沿線各地の産品を挟めばさらにいいストーリーができる」と話した。

総会は18年度事業報告や19年度事業計画案を了承。県地域振興課によると、同ロードは18年度、前年度比約1・5倍の約8万1千人が利用し、同協議会が運営す広域レンタサイクルも前年度比約1・6倍の2594台を貸し出した。

地図を開く 近くのニュース