土蔵修復、左官の技に挑戦 佐野、築100年の倉庫で体験見学会
下野新聞
2016年5月29日
土蔵を後世に残そうと築約100年の土蔵を修復している佐野市宮下町の吉沢石灰工業の土蔵倉庫で28日、修復作業の体験見学会が開かれ、県内外から約20人が参加した。
土蔵の修復は、武蔵野美術大非常勤講師で「フレスコ普及協会」(東京都大田区)の大野彩(おおのみさお)代表(62)が同蔵を作品の倉庫などとして借用していることから、同社に要望し4月からスタート。今回の体験見学会も同協会が企画した。
修復前は竹を組んで壁の下地となる「竹木舞(たけこまい)」が露出するほど崩れていた。この日は、格子状に組んだ竹木舞の上からワラを混ぜた土を塗る「荒土付け」の作業を実施。参加者は、修復技術を有する栃木市の建築会社「栃木左官店」の職人から指導を受け、竹木舞にしっかり土が付くよう丁寧に作業を行った。
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