益子観光に貸自転車 町内4カ所に利用拠点

下野新聞
2017年4月13日

 【益子】本県を対象とするJRグループの大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」を来春に控え、町DC商品造成実行委員会などは、都内から直通バスなどで訪れた観光客らに活用してもらおうと町内4カ所に利用拠点を置いたレンタサイクルシステムの運用をこのほど始めた。拠点の一つになっている長堤の道の駅ましこの神田智規(かんだとものり)支配人(40)は「DCでは観光客らの移動手段の充実が重要な課題。多くの人が自転車に乗って町の風景をゆっくり楽しんでもらえれば」と期待している。

 4~6月のプレDC企画の一環。町内の回遊性の向上を目指し、同道の駅などと連携して準備を進めてきた。

 自転車は電動アシスト付きで、貸し出し・返却の主な拠点となるのは同道の駅(自転車設置台数12台)、益子の益子焼窯元共販センター(同4台)、塙の吉村農園(同4台)。益子の益子駅舎内の町観光協会は、返却のみを受け付けている。利用可能時間は午前9時~午後4時で、料金は700円。

 システムは、借りた拠点とは別の拠点で返却できる「乗り捨て」形式。町の城内坂地区などには、東京から高速バス「関東やきものライナー」が乗り入れており、バスで訪れた観光客が町内を自転車で巡った後に真岡鉄道を利用して帰るなど、新たな周遊ルートの確立が見込める。

 実行委の担当者は「町内にはカフェが多くある。レンタサイクルに絡め、これらを巡りやすくする仕組みも検討したい」と意欲を見せている。

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