かみね動物園チンパンジーの森 市民ら植樹
茨城新聞
2016年5月29日
日立市宮田町のかみね動物園(生江信孝園長)の獣舎「チンパンジーの森」で28日、市民が持ち寄った苗や樹木をチンパンジーの運動場に植樹した。木の上で生活する動物だけに、運動場に自然の木を増やそうと実施されているもので、今年で8回目。参加者らは大きく育ってほしいと願いを込めて汗を流した。
同森は全国の動物園で初めてチンパンジー舎に観察ドームを設置。タワー型立体遊具も導入して動物本来の動きを再現できる施設として2008年に完成。市民の手で本物の森の様子を整備しようと、09年から植樹祭を実施している。
今年は13組約40人が参加して、自分たちで選んで持ち寄ったツツジやソメイヨシノ、アジサイなどを丁寧に植えていった。シャベルで穴を掘り、腐葉土を混ぜて木を密集するように植えた。樹木はチンパンジーが実や葉を食べたり、枝を折ったり、ベッド作りや木陰を作ることに役立つという。
東海村から家族4人で参加した松岡美歌さん(31)は「子どもたちが動物園を大好きなので参加した。大人になったときに自分たちが植えた木のことを教えてやりたい」と感想。長男の幸助ちゃん(3)は「楽しかった。大きくなってほしい」と植樹したばかりの木に水をやった。
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