身清め寒晒しそば奉納 栃木の出流山満願寺

下野新聞
2016年1月22日

 【栃木】大寒の21日、そばどころで知られる出流町の出流山満願寺で「第8回寒晒(かんざら)しそば奉納の会」が開かれ、そば職人など約30人が滝行で身を清め、そば打ちを行った。

 凍えるような寒さの中、参加者は午前9時ごろから、大悲(だいひ)の滝で、約8メートルの高さから落ちる水に打たれた。その後、本堂前などで奉納するそばを打った。最後は、そば奉納護摩を行い、寒晒しそばの成功や商売繁盛を祈願した。

 そば店「いづるや」の大塚重夫(おおつかしげお)さん(68)は「滝行は8回目。ことしの寒晒しそばは例年よりもちもち感が増していておいしい。めったに食べられない自然が作り出したそばを味わってもらいたい」と話した。

 寒晒しそばは、ソバの実を凍るような清流にさらしてあくを抜いて作る。雑味が取れ、ほのかな甘みと香り豊かでまろやかな味わいが特徴。寒晒しそばは、出流観光会に加盟するそば店で2月末まで1万食提供される。

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