山陰の陶器 素朴な趣 古民家で企画展出西窯など逸品

上毛新聞
2022年10月2日

島根県出雲市の出西(しゅっさい)窯などの逸品を紹介する企画展「出西窯と山陰の民藝(みんげい)」が23日、桐生市東久方町の古民家「四辻(よつじ)の斎嘉(さいか)」で始まった。訪れた市民や愛好家たちは、陶器や織物などが醸し出す素朴な味わいを楽しんでいる=写真。10月10日まで。

1947年に創業した出西窯(多々納真代表)をはじめ、山陰地方周辺に拠点を置く12の工房が手がけた3000点以上の作品を展示している。

桐生市末広町のセレクトショップ運営、ベルーリア(山越弘世代表)が展示会を企画。築100年以上の古民家での開催に、日本民藝協会理事でもある多々納代表は「趣ある場を借りることができいたく感謝する」と話した。

会場では須浪亨商店(岡山県)の職人によりイグサの編み方を披露するほか、てつ工房(長崎県)の絵付けの実演も行われている。

会期中は無休で午前11時~午後6時。問い合わせは、ベルーリア桐生(☎0277-47-3458)へ。