希少な花 水面を彩る 佐野 ナガレコウホネが見頃
下野新聞
2022年9月5日
【佐野】堀米町の菊川第4公園を流れる菊沢川で、県版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されているスイレン科「ナガレコウホネ」が見頃を迎えた。約5センチほどの小さく、かわいらしい花が水面を黄色く彩っている。
ナガレコウホネは「シモツケコウホネ」と在来種「コウホネ」の雑種で、本県のみに生息している。
4日は、コウホネの群生地を維持するため、地元の「菊沢川の清流とコウホネを守る会」による河川の清掃活動が行われ、集まった地元住民20人が水草刈りやごみ拾いに取り組んだ。
同会の大川叡(おおかわあきら)会長(77)は「こんなにもたくさんのコウホネが見られる場所は珍しい。毎年花が咲いてくれるよう見守っていきたい」と話した。
見頃は9月いっぱいまでだが、花は4~12月に見ることができるという。