木漏れ日の道 彩りを添える 奥日光・マルバダケブキ

下野新聞
2022年8月20日

奥日光の千手ケ浜でマルバダケブキが、遊歩道沿いを山吹色に彩っている。

マルバダケブキは湿った草地に自生するキク科の多年草。50~100センチほどに伸びた茎の先端から黄色の花を咲かせる。千手ケ浜と西ノ湖をつなぐ遊歩道「千手の森歩道」や、柳沢川沿いは群生地となっている。

県日光自然博物館によると、今年は例年同様今月上旬に見頃を迎えた。全体的に花数は少ないが、中禅寺湖に近い群生地では今週いっぱいは楽しめるという。

19日は木漏れ日が差し込む遊歩道で、足を止めて花を楽しむハイカーらの姿が見られた。夫婦で訪れた益子町七井、教員山口光夫(やまぐちみつお)さん(55)は「初めて見た。すがすがしい森の中が黄色い花でより明るく見えますね」と話した。