伝統の杉線香 心込め束ねる 日光 彼岸に向け製造進む

下野新聞
2022年8月19日

杉の産地で知られる日光市で、早くも秋の彼岸に向けた杉線香作りが進んでいる。

市内での杉線香作りは江戸末期から続くとされる県伝統工芸品。小百の「八丹堂」では杉の葉の粉末を練って生地にし、プレス機で棒状に成形。3日ほど乾かせば完成となる。お盆が明けたばかりの18日も従業員らが束の線香に紙を巻き付けていった。

今月末から問屋を通して首都圏に出荷するほか、市内の道の駅や農協などでも販売。同社では新型コロナウイルス禍による売り上げ減少をきっかけに、販路を海外にも展開している。

飯野大仁(いいのだいじ)社長(47)は「伝統を守り、心を込めて作っています。多くの人に使ってもらえるといいですね」と話した。