水路にひっそり 咲いてほっこり 日光 シモツケコウホネ見頃
下野新聞
2022年7月27日
本県固有種の希少な水生植物シモツケコウホネが、日光市小代の水路で鮮やかな黄色の花を咲かせている。
根や葉は水中にあり、開花の時期になると水面上で花をつける。県内の澄んでいて穏やかな流水にのみ自生し、絶滅の恐れがある国内希少野生動植物種に指定されている。
同所では「シモツケコウホネと里を守る会」が保全活動を行う。今年は例年同様7月中旬に見頃のピークを迎え、150本ほどの花が水路を彩った。同会によると、連日の暑さで開花のペースが鈍り約50本に減少したものの、8月にかけて回復が見込まれ、9月末まで楽しめそうという。
同会の柴田由子(しばたよしこ)代表(70)は「今年の花は小さめだが、例年同様きれいな色の花を咲かせているので、ぜひ見に来てほしい」と話した。