ペンギンの赤ちゃん誕生 絶滅危惧種の夏鳥も 那須どうぶつ王国
下野新聞
2022年7月14日
【那須】那須どうぶつ王国でこのほど、絶滅危惧種の夏鳥「ミゾゴイ」のひな2羽と、ジェンツーペンギンのひな5羽がふ化した。ミゾゴイは、多種多様な動物を同じ場所で見られる「混合展示」で飼育しており、混合展示での繁殖は国内動物園で初めて。
ミゾゴイは標高千メートル以下の平地などに生息する渡り鳥で、主に国内で繁殖する。同園は昨年、横浜市と宮崎市の施設から雄と雌をそれぞれ1羽受け入れ、混合展示施設「ウェットランド」で飼育。5月に2個を産卵し、6月中旬にふ化した。ひなは体長約30センチ。成鳥になると50センチほどとなる。同施設で見られる。
ジェンツーペンギンは南極周辺に生息し、同園は17羽を飼育。3組のつがいが卵5個を産み、6月に人工ふ化で順次生まれた。ひなは体重1~1・9キロ、体長30~40センチ。「ペンギンビレッジ」で公開している。
広報担当の宮地(みやち)さくらさん(43)は「今だけの姿のひなを見て、動物に興味を持ってもらいたい」と話した。