地元食材生かし新ご当地グルメ 干し芋やタコ、シラス 茨城・ひたちなか大洗リゾート構想推進協
茨城県とひたちなか市、大洗町、地元の観光協会、商工会などで構成する「ひたちなか大洗リゾート構想推進協議会」は、地元食材を生かした新たなご当地グルメを開発した。茨城県が生産量日本一を誇る干し芋や、タコやシラスなどの水産物を使った料理やデザート4品で、リゾート感あふれる逸品に仕上がった。主に観光客をターゲットに、地元のカフェやホテルなど10店舗で提供が始まっている。
新ご当地グルメは、昨年4月から、同協議会が地元事業者などと話し合いを重ね開発を進めた。同エリア一体をリゾート地域として広く認識してもらおうと、ひたちなか市の干し芋や同市が加工量日本一のタコ、大洗町のシラスなどの地元食材を、新たな視点で活用。情報感度が高い首都圏在住の20、30代女性をターゲットに、交流サイト(SNS)などによる拡散を狙う。
「たことしらすのガパオライス」はタコの食感とシラスの塩気のバランスが絶妙。写真映えする「ほしいもシェイク」は海やネモフィラをイメージした。「しらすのバーニャカウダ」は県内産の季節野菜にシラスのソースを添えた。「ほしいもカップパン・しらすち~ずカップパン」はころころした見た目がかわいい。
提供するのは、ひたちなか市がキッチンモアナイナ▽ほしいも専門店大丸屋▽azi cafe-の3店。大洗町ではカフェアマヤドリ▽ロミードーナツストア▽朝日堂本店、平戸店▽まいわい市場▽大洗シーサイドホテル▽ペンギー▽えんやどっと丸-で提供する。店舗によってメニュー数や提供開始時期は異なる。同じメニューでも店舗によって違ったアレンジを楽しめる。
県地域振興課の原辰幸課長は「この地域は観光地として潜在能力がある。インスタ映えするメニューが女性たちに響き、そこから広がっていく流れができれば」と期待を寄せる。