壁打ち施設誕生 さくら市総合公園 テニス、野球、サッカー 裏面にボルダリングも

下野新聞
2022年4月17日

【さくら】全国でも珍しい壁打ち施設「さくらスポーツウォール」が桜野の市総合公園に完成し、16日に公開された。テニスや野球、サッカーなどの練習に1人で取り組むことが可能となる。密を防ぎながら屋外で体を動かせる施設として、注目を集めそうだ。

壁打ち施設は、「球技は壁が基本では」という市民の声を反映し、市が3年前に整備を開始した。両面使用のテニス用1基、打者とストライクゾーンが描かれた野球用2基、ゴールをかたどったサッカー用3基に加え、サッカー用裏面にボルダリング用具を設置。全面に人工芝を敷設した。広さは約2500平方メートル。  市関係者は「これだけの壁面が一堂に集まる施設は全国でも珍しいのでは」と話している。

この日は同公園再整備記念イベントが同所で開かれ、花塚隆志(はなつかたかし)市長をはじめ、小竹欣男(こたけよしお)副市長、橋本啓二(はしもとけいじ)教育長らが参列。テープカットや喜連川公方太鼓の演奏などで完成を祝った。花塚市長は「生活を楽しむためには、健康が大切。市はスポーツにも力を入れていきたい」とあいさつした。

イベントでは小学生たちが、フットゴルフ日本代表など、各競技の講師によるレッスンを受けながら壁打ちに挑戦した。ボルダリングの参加者たちは「手を掛ける場所など、登るのが難しかったが楽しめた」などと話していた。

同公園の再整備面積は、同様に新設したバスケットボールやフットサル兼用のテニスコートなどを含めて約8千平方メートルに及ぶ。総事業費は約2億7500万円。