観光バス「アザレア号」で群馬県内を巡る 高崎発着、製糸場や赤城など 

上毛新聞
2022年4月18日

関越交通(群馬県渋川市、佐藤俊也社長)は、高崎駅東口を発着する定期観光バスの運行を始めた。世界遺産の富岡製糸場(富岡市富岡)や赤城大沼(前橋市富士見町)を巡る2コースを設定。コロナ禍でインバウンド(訪日外国客)需要が見込めない中、運休中の県内と成田空港間を結ぶ高速バス車両を活用し、近距離旅行「マイクロツーリズム」に力を入れる。

定期観光バスは、こんにゃくパーク(甘楽町小幡)や富岡製糸場、原美術館ARC(渋川市金井)などを巡るAコースと、赤城大沼周辺や赤城自然園(渋川市赤城町)を散策するBコースを用意。Aコースは12月29日まで、Bコースは10月31日までの金、土、日曜に毎回1便運行する。

各コース昼食付き。降車は伊香保温泉と高崎駅東口を選ぶことができ、伊香保温泉下車の場合は渋川駅までの「路線バス片道フリー乗車券」が付属する。

ツアーの運行には、2年前から運休する本県―成田空港間の高速バス、「アザレア号」を充てる。同社の阿部正治常務(69)は「県内や首都圏に住む人の日帰り旅行や、伊香保温泉に行く前の県内観光としての利用を想定している。県の歴史や自然を楽しんでほしい」と新たな観光モデルとして期待する。

料金はAコースが伊香保温泉下車で6800円(子ども3650円)、高崎駅下車で7千円(子ども3750円)。Bコースは伊香保温泉下車で5800円(子ども3400円)、高崎駅下車で6千円(子ども3500円)。電話かオンラインで予約する。

問い合わせは定期観光バス案内センター(☎027-212-3000)へ。受付時間は午前9時~午後5時半。年中無休。