自転車で巡る映えスポット 茨城町がイベント 写真投稿で特産品も

茨城新聞
2022年2月25日

茨城県茨城町は、町内を自転車で巡り、指定の地点で撮影した写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿してもらうサイクリングイベント「Photo Collect Run Spring 2022」を開いている。インスタグラムに投稿していくとポイントが加算され、獲得したポイント数が多い参加者には、特産品などの賞品が贈られる。

茨城町のサイクリングガイド(第3弾)に掲載された福性寺の撮影例(町提供)

 

町内のサイクリングをゲーム感覚で楽しんでもらおうと、初めて企画した。自転車愛好者らに写真映えする町内の景色を紹介してもらうことで、観光をPRする狙いもある。コロナ禍でも「密」にならず1人でも楽しめることから、多くの参加を期待している。

期間は3月19日まで。町は1月、サイクリングガイド「Go! Go! FUNRIDE イバラキマチ」の第3弾(A3判カラー)を1万部作り、イベントの概要を紹介。表面には地図で施設のほか、指定地点や休憩所(サイクルサポートスポット)の場所を案内し、裏面に参加方法やルール、撮影例などを載せた。

参加は中学生以上。町ホームページや、サイクリングガイドにあるQRコードからインスタグラムの「Go!Go!FUNRIDE茨城町」アカウントをフォローする。指定地点を巡り、風景と自転車を1枚の構図に入れて撮影し、ハッシュタグ「#ggfunride」を付けて投稿する。

指定地点は、涸沼の湖岸や広浦公園など景色が良い24カ所。投稿できるのは1カ所につき1枚とし、撮影の難易度から地点ごとにポイントが5、3、2、1点と分かれている。期間中に最も多くポイントを積み重ねた上位6人と、より写真映えする投稿をした3人に、常陸牛などの特産品がプレゼントされる。

町商工観光課によると、投稿写真は町のサイクリング事業に活用することもある。入賞者らの発表後、3月中にも賞品を発送する。

町は町内でサイクリングを楽しめる環境づくりに力を入れており、サイクリングガイドを2019年度から作成している。昨年度は第2弾(A5判カラー8ページ)として地図を一新。三つの地域に分け、施設や名所、旧跡などを詳細に案内した。またサイクルスタンドを設置し、空気入れや工具、トイレを貸し出し、雨宿りができる休憩所も15カ所から23カ所に増やした。本年度はさらに7カ所増え、30カ所となった。