唐沢山でヒルクライム 自転車の名所 佐野PR 推進委、3月13日に大会
【佐野】「自転車」をキーワードにまちおこしを進める「サイクルタウンさの推進委員会」は3月13日、国史跡の唐沢山城跡を舞台に市内初のヒルクライム「唐沢山城跡ヒルクライム」を開催する。平均勾配8~9%(同委員会調べ)の坂道約400メートルを一気に走り抜くレースで、初心者から上級者まで計約50人の出場を見込んでいる。事務局は「佐野がサイクリングに適したまちだと広くPRできれば」と意気込んでいる。
同委員会は市あそ商工会青年部のメンバーらが中心となり2019年に発足。市内の観光施設にサイクルスタンドを設置するなど、自転車文化を根付かせる活動を続けている。
自転車歴5年という石川和弘(いしかわかずひろ)代表(39)は「これまで市内の中山間地域は観光資源が乏しいといわれていたが、自転車の乗り手としてみると適度な勾配の道があるなど恵まれた環境であることに気付いた」と、活動を始めたきっかけを説明する。
唐沢山の山道もサイクリストにとって隠れた名所といい、市とスポーツ連携協定を結ぶサイクルスポーツマネージメント(宇都宮市)が運営する「宇都宮ブリッツェン」や唐澤山神社などの協力も得て、ヒルクライムを企画した。
コースは栃本町側の中腹から山頂までを予定。初級・中級と上級の2クラスに分かれ、それぞれ1レース3~5人による勝ち抜き戦で優勝を競う。上位入賞者にはイチゴや日本酒など市内の特産品を副賞として贈る。ただ、新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、事務局は「今後の状況次第では延期を含めた計画の見直しもせざるを得ない」としている。
参加費は3千円。2月中旬からの受け付けを予定している。(問)市スポーツ立市推進課0283・20・3049。