《釣り》茨城「鹿島港魚釣園」で釣り大会 初心者、楽しさ知る

茨城新聞
2021年11月27日

世界最大級の掘り込み式港湾、鹿島港(茨城県)。その中央航路の入り口北側にあるのが「鹿島港魚釣園」だ。今回はヘチ際でのカワハギ、ハナダイ釣りを通して、釣り未経験者や初心者に、より多くの楽しさを知ってもらおうと、同園で11月中旬に開いた釣り大会(金丸釣具店、うぃーくえんど茨城共催)の模様を報告しよう。

当日は、風もなく天気も良くまさに釣り日和。うぃーくえんど茨城のリポーターを含む18人が参加してくれた。大会ではさお1本で釣れた魚の総重量を競うこととした。

大会前の下見ではサヨリはまだだった。投げ釣りもほぼアタリなし。そんな中、ヘチ際でカワハギ、アナハゼ、ウミタナゴ、シマダイが釣れた。よって本番はヘチ際での釣りに決定。

当日はまず、全くの初心者のために、ヘチ際のカワハギ狙いをレクチャー。1・8メートルのリールざおに小型スピニングリール、ラインは3号だ。胴付き仕掛けの2本針にカワハギキツネ針1号。重りは5号。餌は青イソメにした。

カワハギは、堤防の際沿いや岩礁帯周りなど潮通しがよい所に集まる。仕掛けを落として、着底したらすぐに糸フケを取るが、その最中にアタリが来ることもあり、油断はできない。アタリがなければ、仕掛けをすっと誘い上げて様子をみる。この繰り返しだ。

大会は大子町から参加した高杉則行さん(74)が計333グラムを釣り上げ他を圧倒して優勝した。内容は13センチカワハギ2匹を皮切りに、9センチ、13センチ、19センチのハナダイ。前回は表層釣りのサヨリ初体験でボウズ。期するものがあったようだ。大会に向けてさおやリールを新調し、準備万端、気合も十分だった。

実は高杉さん、アユ釣りのベテラン。さおを保持し続けて伝わるアタリを逃さず、アワセを入れる瞬発力で好釣果を上げた。

釣り大会参加者の皆さんと記念撮影=鹿嶋市新浜

 

 

他の参加者も、ハナダイ、マダイ、カワハギ、メジナ、メバル、ベラ、シマダイ、ハゼ、シャコ、シロギスなど数多くの魚が釣れ、参加者一同笑顔。参加者同士餌付けや釣り方を教え合い、「釣りの楽しみをより多くの人に」という狙いが達成されたと実感した。(金丸釣具店店長・石田直也)

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