「プラオレ」商品次々と 日光の業者 アニメ聖地巡礼と連動 宿泊プラン、土産 観光期待
日光市を舞台にした女子アイスホッケーのアニメ「プラオレ」のテレビ放送が始まり、地元ではアニメファンの「聖地巡礼」観光に期待が高まっている。アニメには施設、風景、商品など実際の様子を忠実に描いたシーンが登場しており、地元関連業者は「プラオレ」商品を考案し、アニメファンの呼び込みに力を入れている。
家族経営旅館を営むメインキャラクターの水沢愛佳(みずさわまなか)姉妹の実家は、鬼怒川温泉の「きぬの宿 志季大瀞(しきおおとろ)」(日光市小佐越)がそのままの描写でアニメに登場する。志季大瀞は放映に合わせ、コラボ限定宿泊プランの提供を始めた。愛佳と妹の彩佳(あやか)の名刺、ハンドタオルなどを贈呈し、特製クリアファイルも発売した。
アニメでは愛佳らが同館の露天風呂を満喫するシーンがあった。若女将の塚原佳子(つかはらけいこ)さんは「宿泊予約は徐々に増えている。日光霧降アイスアリーナなど聖地を巡ってきたファンは最後に当館の露天風呂に入って帰宅するのがお決まりのようです」と話す。応援ノートには50人以上がメッセージを書き残している。
土産品では、愛佳が部室で食べた「日光甚五郎煎餅」の石田屋(日光市本町)が缶バッジ付き日光甚五郎煎餅を本店限定で発売した。日昇堂(同市今市)もステッカー入り「日光ラスク」を、日光カステラ本舗(同市本町)がカード入り「金箔(きんぱく)特選日光カステラ」を発売した。日光NASUのラスク屋さん(同市上鉢石(はついし)町)はキャラクタージェラート7種を提供している。
1日には丸彦製菓グループの「鬼怒川お菓子の城」(同市柄倉)が商品開発から仕上げたスイーツ「パックで!ガレット」を発売した。アイスホッケーのパック(直径約6・5センチ)をかたどり、ココア味のガレットにチームカラーのオレンジのピールを入れた。キャラクター7人が日光の名所とともに写ったカードを入手できる。
丸彦製菓の担当者は「アニメの経済効果は大きい。(来年1月には)冬季国体もあり、地域全体で盛り上げていきたい」と話している。
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