《いばらき紀行》茨城・取手市の高源寺 地蔵抱く巨木

茨城新聞
2021年9月19日

秋雨でぬれた巨木に、地蔵尊が鎮座する。茨城県取手市下高井の高源寺には、推定樹齢1600年の「地蔵ケヤキ」が枝葉を広げる。

幹回りは10メートルを超え、根元から空いた洞に子育て地蔵尊が祭られている。安産、子育てにご利益があるとされ、かつては洞内をくぐり安産を祈願した。

毎日手入れをする菅井一磨(すがいいつま)住職(35)は「ここで生まれ育ち、ずっとこの木を見てきた。大切にしていきたい」と話す。コケのむす大ケヤキに抱かれ、子育て地蔵尊は、穏やかな表情を浮かべた。

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