7日7夜響く読経 行方の西蓮寺

茨城新聞
2016年9月27日

7日7夜昼夜不断で読経を続ける「常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)」が24日、行方市西蓮寺の西蓮寺(鈴木貞舜住職)で始まった。

市無形民俗文化財にも指定されている常行三昧会は、鈴木住職によると「新仏さんの供養」。平安時代後期に、地元の長者が比叡山から移したものとされ、「仏たて」ともいわれる。期間中、同市近郊の寺の住職が交代しながら途切れることなく読経を続け、宗派にとらわれず多くの人が新仏の供養に訪れる。

初日は多くの参拝客やカメラマンが見守る中、約20人の僧侶が境内で練り行列を行い、常行堂へ向かった。堂内に入ると僧侶たちは交代で1人ずつ、阿弥陀仏の周りをゆっくりと歩きながら「西蓮寺節」と呼ばれる独特のゆったりした節回しで読経を始めた。

常行三昧会は30日まで。27、30の両日にも正午から練り行列が行われる。また、27日午後5時30分から北浦童太鼓の奉納や歌謡ショーなども開催。同寺と周辺の里山ではヒガンバナも見頃となっている。

地図を開く 近くのニュース