三重塔を特別開帳 桜川・薬王院、3日まで

茨城新聞
2019年5月2日

桜川市真壁町椎尾の椎尾山薬王院(竹林史典住職)で1日、県指定文化財の三重塔の初層正面を開扉する特別開帳が始まった。参拝者は、普段は見ることができない貴重な釈迦(しゃか)如来像に手を合わせるとともに、令和の時代へ思いを新たにした。3日まで。

特別開帳は改元を祝い、実施。三重塔は1704年に建立され、成田山新勝寺(千葉県)の三重塔と同じ、同市出身の大工棟梁(とうりょう)、桜井瀬左エ門安信が手掛けた。

参拝者は、三重塔を囲む柵の内側から、初層の中央部に安置されている釈迦如来像を見つめた。公開された初層内部に建立当時の彩色を確認することができるほか、扉に施された精巧な装飾も間近で眺めることができる。

阿見町の緒方佐知子さん(50)は「お釈迦様に見つめられているようだ。令和の時代を迎え、励まされているような気持ちになった」とほほ笑んだ。

竹林俊充副住職(31)は「お参りに来た皆さんと新たな令和の時代が、より良いものになるように願っている」と話した。

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