茨城・鹿島沖の《釣り》アジ 入れ食い、釣果150匹超 悪天候で狙い変更

茨城新聞
2021年8月29日

鹿島沖での釣果が好調と聞き、茨城県鹿嶋市平井の鹿島新港から一つテンヤマダイ船に乗って鹿島沖に行こうと計画した。事前情報では台風後に水温が下がり、マダイや根魚などいろいろな魚が釣れているという。午前5時に集合、勇んで釣り船に乗り込んだ-。

がしかし、海の状況が予報と違い、風が強く波も高い。急きょ安全を考慮し、まずは波を避けて鹿島港内でアジ釣りをすることになった。

強風と高波を突いて鹿島新港を出港。いつもなら10分で着く鹿島港に約20分かけて到着。波はないものの風が強く釣りがしにくい状況。ポイントは水深10~15メートルの浅場で、沖に出られない他の釣り船も多くが港に来ている。

アジ釣りのさおはテンヤのさおをそのまま使う。鹿島沖ではコマセを使った釣りは禁止。仕掛けは胴付きの8本針のサビキ仕掛け、重りは20号を付けた。

反応があったポイントに船が止まり、船長の合図で仕掛けを投入。指示棚は水深12メートル、反応があるのは10メートル付近。ということで仕掛けを2メートル巻き上げて誘ってみたが、船中ポツポツと掛かるくらいでアジの反応はあまりよくない。

その後も同じように仕掛けを落としては誘い-を繰り返すが数が全く伸びない。船長の判断でポイントを大きく移動。先ほどより深い水深15~20メートルのポイントで仕掛けを落とす。

すると落とした瞬間にアタリが来た。さお先の重量感もかなりのものだ。仕掛けを上げると8本針全てにアジが食い付いており、サイズも20~30センチと食べ頃だ。

仕掛けの針全部にアジが掛かっていた=鹿島港

 

 

その後、釣友とその家族を含めてアジの入れ食い状態となり、船中はお祭り騒ぎに。最終的には150匹以上の大漁となった。

当初はアジを釣りながら波が落ち着くのを待って沖に出る-つもりだったが、状況が悪化。港に戻れなくなる可能性もあったため、午前10時に早上がりとなった。

本来狙う魚が釣れなかったのは残念だったが、おいしいアジが大量に釣れた。今回乗った「功生丸」は漁業と釣り船の兼業で、漁で培った勘で多くの魚を釣らせてくれる。同行した子どもたちも喜んでいたので満足のいく釣行だった。マダイは次の機会に譲り、解散となった。(キャスティング鹿島神栖店・篠塚弘之)

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