果樹園情報、アプリで提供 茨城県常陸太田市 来客増へ利便性向上

茨城新聞
2021年8月6日

茨城県常陸太田市は6日から、市内の観光果樹園の最新情報が分かるスマートフォン向けアプリ「KAJUAL(カジュアル)」の提供を開始した。新型コロナウイルス感染拡大で昨年、売り上げが落ち込んだ観光果樹園の来客率を高めるとともに、果樹園でもぎ取り体験などを楽しみたい観光客や贈答品として発送したい人などの利便性を高めるのが狙い。

同市を代表する特産品のブドウとナシについて、「どこで買えるのか」「まだ売っているのか」など果樹園を利用するときの疑問を簡単に検索できるようにして同市産のフルーツをアピールしようというもの。

対象果樹園は、56のブドウ園と24のナシ園の計80園の情報を掲載する。市内に点在する観光果樹園のオープン状況や取り扱い品種、在庫状況などの情報をアプリでリアルタイムで確認できる。目的の果樹園を検索すると、ナビで道案内もしてくれる。

アプリ名の「KAJUAL」は、「果樹」が「ある」を「casual」に掛けて名付けた。ロゴマークの上の部分は「木」を表し、果樹産地として大きく育ってほしいとの願いを込めた。下の「根」は地域に根差した持続可能な産地になるよう軸の太い立派な根を表現しているという。

アプリは市ホームページなどからダウンロードできる。シーズンオフ期間は果樹の育成状況や栽培管理状況などの情報更新を予定している。市では「観光果樹園を身近に感じてもらい、楽しんでもらえれば」と話している。