卵が引き立てる深い味  鉄板ナポリタン キッチン紫龍(しりゅう)(真岡)

下野新聞
2021年7月14日

 熱々のステーキ用鉄板に溶き卵2個分を注ぎ軽く火を通し、出来たてのナポリタンを載せる。薄焼き卵を箸で挟み、トマトケチャップソースがしっかり絡みついた麺と一緒に口へ運ぶ。

 酸味と甘みの程よいバランス。そこにまろやかな卵も加わり、味わい深さが一層引き立つ。「鉄板ナポリタン」(ランチはスープ・サラダ付き900円)を目当てにリピーターが後を絶たないのもうなずける。

 日本で誕生したというナポリタン。鉄板ナポリタンも名古屋の老舗喫茶店が発祥とされ、東海地方の喫茶店やレストランでは定番メニューになっている。

 東京都内の有名中華や無国籍料理店で腕を振るった店主仙波伸彦(せんばのぶひこ)さん(54)が約15年前、全国チェーンの飲食店勤務時代に名古屋で知った「鉄板ナポリタン」。ソース作りは「引き算に次ぐ引き算」を重ね、味の異なる2種類のケチャップにバター、タマネギ、ピーマン、ウインナーのみで素材本来のうま味を出す。

 和洋中全てをこなす仙波さんが2年前にオープンした。「鉄板あんかけ焼きそば」などの鉄板シリーズのほか、鶏塩そばや担々麺などラーメン各種も好評だ。

 【メモ】真岡市大谷本町6の3。正午~午後2時(ラストオーダー1時半)、同6~9時(同8時半)。火曜定休。(問)080・3415・5788。

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