乗馬や触れ合い体験提供 行方の林さん 動物と癒やしの時を

茨城新聞
2021年7月5日

昨年5月に茨城県行方市へ移住した林聖美さん(37)が、乗馬や動物触れ合い体験などを行う「PONY PLUS」(同市山田)を営んでいる。管理しているのはウマ、イヌ、ニワトリの3種類。動物たちに囲まれ「コロナ禍でストレスがたまっている方も多いと思うので、少しでも癒やしになれば」と話している。

東京出身の林さんは「元々動物が好きだった」と、帝京科学大アニマルサイエンス学部に進学。大学院の修士課程を修了後、大学職員などとして働き、一度は動物と距離を置いた。

転機が訪れたのは2011年の東日本大震災。福島県南相馬市の友人を支援しようと、物資を届けにいったことで被災者と触れ合い「動物の力で元気になってもらえないか」と、アニマルセラピーを思い立ったという。

13年、岩手県でポニーの「絆」を購入すると「馬と触れ合って元気になってもらえるように」と、1カ月半かけて東京の自宅まで徒歩で移動した。その後、福島県のNPO法人で働くかたわら、個人でアニマルセラピーを手掛けた。

昨年5月、東京でアニマルセラピーの事業をする拠点にしようと、土地と建物が売り出されていた行方市に移住した。しかし、新型コロナウイルスの影響で当初予定されていたイベントは軒並み中止。現在は管理している動物を連れて地域のイベントに参加したり、乗馬体験を行ったりして動物との触れ合いの魅力を伝えている。

林さんの行っている乗馬体験は、北浦湖岸を1時間程度歩いたり走ったりするもの。「動物には癒やしの効果がある。行方の風景とともに楽しんでもらいたい」と話した。

問い合わせは林さん(電)090(1423)5445

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