幻想的銅版画楽しんで 元県職員深澤さんが個展 那須塩原

下野新聞
2021年6月22日

 【那須塩原】戸田の旧戸田小を利用したアートスペース兼カフェレストラン「北風と太陽」で、元県職員の銅版画家深澤郁男(ふかざわいくお)さん(64)の個展が開かれている。28日まで。

 深澤さんは宇都宮市江曽島町在住。県職員としてスカイベリーの開発などに携わった。定年退職した2017年から銅版画に打ち込む。「自分の想像が形になる」とのめり込み、今年は初出展した春陽展で入選を果たした。

 主に、細かく傷を付けた銅版を削るメゾチント技法で作品を制作する。一つの作品を完成させるまで、約1カ月かかるという。

 個展では、古生物や宇宙をモチーフにした作品や、雑草の静物画など約30点を展示。深澤さんは「幻想的な世界観に浸ってほしい」と話す。寺子乙、木彫・木版画家小林悦子(こばやしえつこ)さん(40)は「面白い作品ばかりで見応えがあった」と作品に見入っていた。

 入場無料。午前11時~午後4時(28日は3時)。火、水曜定休。

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