ガラス大作、滝表現 藤代範雄さん個展 23日から東京・銀座

茨城新聞
2021年6月18日

茨城県行方市を拠点に、国内外で活躍しているグラフィックデザイナーの藤代範雄さんの個展「藤代範雄 ガラス展」が23日、東京都中央区銀座の銀座三越本館7階ギャラリーで始まる。29日まで。

藤代さんは数年前からガラスを使った作品づくりに取り組んでおり、これまで琉球ガラスやベネチアンガラスの作品展を開いてきた。今回は「これまでのノウハウを生かし、可能な限り大きなガラス作品を目指した」といい、群馬県や笠間市の工房で作品づくりに挑んだ。

最も大きいものは大子町の袋田の滝をイメージしたという1・2メートルの作品で、笠間陶芸大学校で制作。その他、琉球・ベネチアで作った作品も合わせて約80点を展示する。

このうち、栃木県の華厳の滝をイメージしたという作品は、高さ約60センチのガラスに青や赤、白色がダイナミックに配色されており、滝の迫力をイメージさせる仕上がりになっている。

作品は溶けたガラスを幾重にも重ねて作るが、溶けたガラスは一様にオレンジ色のため、イメージ通りに配色するのは至難の業という。藤代さんは「10個作って満足いく作品が一つか二つあったら上出来」と苦労を語り「国中が沈んでいる中、地方からでも世界へ発信できるんだ、という気持ちで取り組んだ。他にはない作品なので、ぜひ足を運んでもらえれば」と呼び掛けた。

同展は午前10時から午後8時(最終日は午後6時終了)。入場無料。問い合わせは同店大代表(電)03(3562)1111

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